
お米のこと
特別栽培米について
「特別栽培米ってなんですか?」と聞かれることがあります。
その土地の慣行栽培と比べ、農薬の使用を5割以下、化学肥料の窒素成分量を5割以下に抑えたお米のことを『特別栽培米』と言います。
簡単に言うと、『減農薬・減化学肥料』なのですが、1割減らしても3割減らしても減農薬や低農薬に当てはまるため、消費者にとって曖昧で分かりづらいといった理由から、国のガイドラインではこれらの単語を表記することは禁止となっています。
ビレッジファーム村田の直売米は5割以下に抑えているため、お客様にとって曖昧で分かりにくい「減農薬」や「低農薬」といった表記をせず、国のガイドラインにしっかり沿って特別栽培米の申請をし、埼玉県の特別栽培農産物の認証をとって販売しています。


農薬について
お米や野菜を栽培しているといつも考える『農薬』のこと。
(農薬とは除草剤、殺虫剤、殺菌剤のことを指しています)
本音を言えば、農薬を使わないのが一番です。
年々厳しさを増す暑さ、予想を超える雨量などが原因で病気や虫が発生し、どうしても農薬で抑えなければいけない状況が発生する年もあります。
農薬を頼らずに栽培しても、暑さでお米が割れたり欠けたりすることもあります。そういったお米は当然食味を下げてしまいます。農薬を使わずに栽培しても、果たして本当においしいお米が出来るのか?今のビレッジファーム村田では無農薬は現実的なのか?食味もよく、農薬も使わない米作りについて非常に考えました。
農薬を減らし、なおかつおいしいお米が欲しい!リーズナブルだったらもっといい!!そんな声を耳にしたとき、現状では『特別栽培米がいちばんいいのでは?』という結果にたどり着きました。
埼玉県のお米
埼玉県のお米は比較的安く取引されています。いいのか悪いのかわかりませんが、埼玉県で一生懸命お米を作っている者として、やはりいい気持ちはしません。自然環境もあまりいいと言えず、売りになるポイントが少ないといったこともあるのかもしれません。
先ほど説明した『特別栽培米』は、その土地の慣行栽培と比べて使用数を5割以下に抑えたものを言いますが、その土地とは、都道府県のことを指します。
農薬使用回数は各都道府県によって全く違います。気候や栽培時期などいろいろ考慮されていると思いますが、ここ埼玉県の慣行栽培の農薬使用回数は『12』と一般的に言われています。都道府県全体で見てみると、この『12』という数字は意外と少ない数字になります。
最も多い地域では農薬使用回数『23』、少ない地域では『7』という地域があります。
農薬使用回数『23』の地域では、5割以下なので特別栽培米の農薬使用回数は『11~12』となり、その時点で埼玉の慣行栽培と変わらなくなります。埼玉の特別栽培米は『12』の5割以下なので、『6』となり、他地域と比べて非常に少ない農薬回数となっているんです。安く取引されてしまいますが、埼玉のお米にも良さはあるんです!!


環境保全、再生型農業
農薬のことを考えると同時に、環境のことも考えなければいけません。田んぼには様々な生き物が住んでおり、人間と共存していける豊かな環境を保護しなければという思いがあります。
農薬を減らしていたら、イナゴが戻ってきました。虫かごにたくさんのイナゴを捕まえたとき、感動しました。夏にはホウネンエビ、ドジョウなど様々な生き物に出会えます。子どもたちが夢中になって捕まえている姿を見ると、次世代の子どもたちにもこの風景を残したい、強くそう思いました。
農薬や除草剤を使用する場合は、適切に使い、環境や人間に負荷がかからないよう努力しております。最近では、田んぼにレンゲの種をまき、緑肥を取り入れ、圃場の環境再生にも努めております。
ビレッジファーム村田のお米
種から苗を育て、圃場の土づくり~田植え~圃場の管理~稲刈~乾燥~籾摺り~精米~お届けまで、全てを自分たちの手でおこなっております。
出来上がったお米は、私どもの手から、直接お客様の手にお渡ししております。お客様にとって「顔の見える生産者」が作ったお米というのが、安心して召し上がっていただける要因になっているという声を聞くと、信頼していただていることがとても嬉しく、お米づくりの励みになります。これが、先代の目指していた米づくりです。
贈答用や宅配も受け付けております。ご希望のお客様はご相談ください。
インスタグラムで、日々のお米づくりを綴っています。毎日食べるお米を、もっと身近に感じてもらえるように励んでいます。
